作り始める前に・・・畑の準備

ここでは栽培前におこなう作業を、最も基本的な土作りから簡単に説明します。
畑の準備は作物の生育に大きく影響してくるため、きっちりと行うことが大切です。

土づくり

家庭菜園の基本は土作りです。
目先の結果ではなく、長い目で見て土を育ててください。 土が育てば作物も自然に育ってくるものです。 では良い土の条件とはなんでしょうか。

  • (1)軟らかくて通気性・排水性が良く、なおかつ保水性の良い土壌
  • (2)肥料持ちが良くて肥当たりしにくい土壌
  • (3)土壌酸度が適当であり、肥料バランスが良い土壌

これらの条件を満たす土が良い土といえます。そして、これらの土には必ず多くの小動物・微生物群が生きています。それらの微生物たちが互いに有機的につながりあって、初めて先の条件のような土ができるのです。 そこでまず良い土を作るための作業を行いましょう。

(1)堆肥の投入
肥料持ちを良くし、根傷みしにくい土壌を作るには良質の堆肥を十分に施用します。 使用する堆肥は発酵が十分進み、肥料分があまり残ってないものが良いとされています。 JAえひめ中央取扱いではスーパー牛糞堆肥・バーク堆肥など(坪当たり10kg程度)が適当でしょう。
(2)石灰の施用
多くの野菜は弱酸性〜中性の土壌で順調に生育します。酸度の調整と肥料の呼吸・バランスを良くするため、石灰の施用を行います。肥料のバランスを考え、苦土石灰を使用した方が良いでしょう。
野菜の育成に適した酸性濃度
区分 育成に適したpH
(酸性濃度)
野菜の種類
酸性に弱い 6.0〜6.8 ホウレンソウ、セロリ、メロン、タマネギ、
エンドウ、チシャ
酸性にやや強い 5.5〜6.8 キャベツ、キュウリ、インゲンマメ、カボチャ、
ナス、トマト、カブ、ピーマン、イチゴ
酸性にやや強い 5.0〜6.8 サツマイモ、スイートコーン、コマツナ
ソラマメ
酸性に強い 4.8〜5.5 ジャガイモ、スイカ

(3)深耕
何年も同じ畑で連作していると、肥料が蓄積すると同時に土がしまってきます。このような畑では植えつけ後の根傷みを起こしやすく根張りも悪くなってしまいます。そこで、土を軟らかくし、排水を良くするため深耕を行います。深耕は管理機だけでは浅くなるので、スコップなどを使用してください。また同時に天地返しを行うと、肥料分の少ない土が表層になるため、作りやすくなります。

施肥

土作りができれば、後は野菜が生育するのに必要な肥料を施します。肥料には有機質肥料と化成肥料があり、化成肥料は速効性。有機質肥料は化成肥料に較べ緩やかな効果ですが、肥当たりが少なく、病気にもかかりにくくなります。 なお、野菜の種類によって元肥の割合が多いもの、追肥の割合を多くするものがありますので、次の表を参考にしてください。

元肥の割合が多いもの
(先行逃げ切り型)
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、レタス
カブ、ホウレンソウ
中間 キャベツ、ハクサイ、タマネギ
コンスタント型
(安定型)
キュウリ、トマト、ナス、ピーマン、インゲン
エダマメ、ニンジン、セロリ
中間 アスパラガス、スイートコーン、エンドウ、イチゴ
追肥の割合が多いもの
(尻上がり型)
スイカ、メロン、カボチャ、ダイコン、ゴボウ

耕うんとうね立て

うね立ては作る作物に合わせてたてますが、一般に耕土を深くし排水をよくするために高めのうねにします。また樹が大きくなると根も広く張ってくるので、うね幅も広めにとってください。  あと、折角手を入れて土作りを行い同じうねを立てた場合でも、耕うんの仕方で全く違った土になることがあります。そうならないよう土に適度な湿りがある時に耕うん・うね立てをしてください。

○ 土が乾燥していると
浅い耕うんになり、土が細かくなるため、あとで土が締まってしまいます。そのため根傷みが起こりやすくなります。
○ 土が湿り過ぎていると
土が練られて、粗くすき間の多い土になります。乾燥の差が激しく、生育不良となります。