ディスクロージャー2015
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11品質の向上と製造の効率化に取り組むと共に、堆肥の需要低迷期において利用促進のための助成を行いました。●直販部 3年目を迎えた太陽市は、各種の宣伝活動イベント・試食などの効果で前年の111.6%と伸ばすことができました。来客数についても837千人と前年の107.5%と伸びました。 道後のアンテナショップひなたは、えひめ中央のブランド産品の観光客へのアピールに努め、加えて学校給食への供給拡大に努めました。●販売部 平成26年度の農産物の販売は、消費税増税後の消費の冷え込みや、柑橘の裏年に加え頻発した台風や多雨・日照不足など天候不順により出荷量は減少し販売金額は伸びませんでした。12月中旬まで温州みかんは苦戦しましたが、年明け以降の中晩柑類は食味良好で順調な販売となりました。野菜は、単価は前年を上回りましたが、多くの品目において収量が上がらず販売金額は落ち込みました。花木類は計画数量以上の取扱いとなりましたが、花卉(切花等)の減少が著しく花卉・花木全体では計画割れとなりました。<果実販売課> 温州みかんは、夏期の多雨・日照不足の影響により、極早生・早生の食味評価が得られなかったことと果実の体質も弱く、量販店におけるみかん販売意欲も低かったため、裏年にも関わらず全国的に販売が低迷し、12月上中旬に愛媛県を襲った寒波・雪害による年末みかんの供給量激減までは、数量減の単価安となり金額も計画を大きく下回りました。主力の宮内伊予柑販売は価格も含め順調に推移しましたが、寒風の被害等により出荷量が大きく減少したことで販売金額を伸ばすことができませんでした。年明け以降の中晩柑は、食味の良さから引き合い強く、キウイフルーツも計画出荷により順調な販売を行うことができました。 平成26年度の新たな取り組みとしては、売り場棚確保を目的とした「JAえひめ中央ラブリィ柑橘キャンペーン」の実施と主要品目の産地紹介VTRを作成しインターネット上での情報発信を開始しました。<園芸販売課> 春先は気温の寒暖差により入荷の増減が激しかったものの、当初心配された消費増税による消費の減退は小幅な落ち込みに留まり、6月までは順調な販売で推移しました。梅雨入りは例年より早めとなり、降雨日は少ないもののゲリラ豪雨による局地的な大雨被害が全国的に頻発し、梅雨明け後は相次ぐ台風襲来により他県では農産物等に甚大な被害を与えました。管内は、一部花トビ等確認されたものの大きな被害は無く夏秋期本番を迎えましたが、7月頃から心配された消費増税の影響が出始め、入荷は少ない状況にも関わらず8月中旬までは近年にない消費・価格低迷に陥りました。盆以降は多雨の影響で入荷は減少し相場も持ち直しましたが、数量不足を補うまでには至りませんでした。年末には予想を超えた寒波の到来で長期的な入荷の減少を招き、年明け以降も少ない数量で推移したまま年度末を迎え、計画を大きく下回る結果となりました。 振り返ると消費増税の影響は確実に今シーズンの野菜価格低迷に影響していると感じました。26年度は県内外量販店での販促を継続的に実施し、消費の確保と量販店との連携を深めてきたことで、安定した受注に繋がっています。 花卉花木については、4月以降、それまでの高値疲れに加えて葬儀需要も少ないなか、油代高騰による焚き渋りで西南暖地は生育が遅れ、一方で高冷地は高温の影響で例年にない前進出荷で入荷が重なり、『母の日商戦』は低調に終わりました。その後も末端の荷動きは悪く在庫を多く抱える状況で、当初はそれほど感じなかった消費増税の影響が徐々に表れてきました。7月に入り、東日本では好天が続き各品目前進出荷となり、『盆商戦』のメインとなる菊類は例年の半値に落ち込みました。しかし、最需要期が近づくにつれ入荷は激減し、一転して価格は高騰しました。10月に入ると、遅れていた品物の入荷増と高値疲れに加え、台風襲来で荷動きは鈍化したが、月末には東京での販促を通じて管内の高品質な百合、花木をPRし、新規の契約販売成立や発注量の増加等に繋げました。12月に入り『年末商戦』に突入すると、冷え込みの影響による生育遅れで絶対量不足に陥り、菊や洋花類で価格は高騰しました。 シーズンを通じ全体的な需要の落ち込みは顕著で、物日に出荷ピークを合わせることの重要性を再認識させられる一年となりました。<選果業務課> 今年度の選果場稼動については、基幹品目の柑橘類が裏年と言うことで共同荷造り選果数量は31,813t(H27年3月末時点 前年同時期比:83%)と前年選果数量を大きく下回る結果となりました。一方荷造り面においては、企画販売や贈答需要等の多様化するニ-ズに対し、多品目において特殊荷造り対応を実施し製品の付加価値増に寄与すると共に、光センサー式選果機の有効利用による選果荷造りを行い評価の公平性と品質格差の是

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