ディスクロージャー2016
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JAえひめ中央レポート12し83%と少ない出荷量に留まったことから計画未達に終わりました。しかし平成27年度の全国の大手市場では、減少が続いていた野菜の売上が回復傾向に転じたことを受け、最も厳しい販売環境からは脱したとの見解もあります。安心安全な国産野菜についてはニーズも高く、地元・関西市場からの出荷要請も強いため、品質を保ちながらより多くの出荷が行えるかが、次年度からの課題となります。 花卉花木については、春先は気温上昇の影響で前進出荷となり、潤沢な入荷量の中で迎えた『母の日商戦』は低調に終わりました。その後入荷量も落ち着き中値安定販売となりましたが、7月には需要期を外した集中出荷で価格は低迷しました。『盆商戦』に突入すると、入荷量の激減により菊類中心に価格は高騰し、『秋彼岸』まで高単価を維持しました。その後、例年並の出荷量に戻ると高値反動で価格は急落し、『年末商戦』も洋花類中心に前進出荷の影響で各仲卸・生花店が在庫を持った中での販売となり、価格浮上しないまま止市を終えました。年明け以降は、品薄により年度末まで堅調な販売が続きました。消費増税の影響で低迷した前年に比べると価格は若干上向いたものの、花卉類の漸減傾向に歯止めはきかず、一方で花木類は順調な伸びを見せました。近年の花の小売業界の動向は、従来の対面販売の専門店は低迷し、量販店でのセルフの花束販売が売上を伸ばしています。花束販売に適した低価格で高品質な品物が求められており、こうしためまぐるしく変化する末端のニーズをいかに産地に落とし込んでいくかが今後の課題となります。<選果業務課> 今年度の選果場稼動については、基幹品目の柑橘類が表年でありましたが、正品での出荷量が減少し、共同荷造り選果数量は31,338t(H28年3月末時点 前年同時期比:98.5%)と前年選果数量をやや下回りました。一方荷造り面においては、フルーツワックスを腐敗防止効果があるものに変更し、腐敗防止を図りました。また、企画販売や贈答需要等の多様化するニーズに対し、多品目において特殊荷造り対応を実施し、製品の付加価値増に寄与すると共に、光センサー式選果機の有効利用による選果荷造りを行い、評価の公平性と品質格差の是正に努めました。 陸地部選果場再編整備計画を策定し、選果場集約と機能向上を目的とした北条選果場選果機改修計画について受益組織及び組合執行部の承認を受け、H28年度11月末竣工に向け早期事業化に取り組みました。 冷蔵施設については、老朽化が著しい中山予冷庫の冷却設備機器、庫内設備の改修、並びに断熱扉の交換工事を実施しました。また、冷蔵庫管理簿や運転記録簿を作成し稼働冷蔵庫の集約や職員技術者による施設の定期巡回メンテナンスを実施し保守管理費の削減を図りました。●購買部<資材課資材部門> 生産資材事業については、増税の反動による前年度の落込みからは回復したものの取扱数量が伸びず事業計画からは大きく乖離しました。農薬については、共同防除工区の減少や夏季長雨による殺虫剤の伸び悩み、肥料については、農家在庫滞留による買い控えや土改剤の施用減少などによる全体的な減少、荷造資材については、柑橘の表年であったが前年並みの生産量に留まったことや寒波の影響により正品率が低かったことなどで取扱高が計画を大きく下回る結果となりました。 生活資材については、ふれあい市での取扱減少と冷夏長雨による愛飲ジュースの伸び悩みなどにより食品売上が減少するなか、各ブロックでの電化ショー・生活展の開催や、石碑や太陽熱温水器などの耐久消費財の推進により全体的な実績を補填する形となりましたが、僅かに計画を下回る結果となりました。<資材課観光部門> 観光事業については、テロの影響で海外旅行が中止されるなか、国内旅行の代替案による迅速な対応や年間予定の案件を順調に消化できたことなどから計画どおり推移することができました。<燃料課石油部門> 石油事業については、原油価格の下落により販売単価が下がったことで売上高については計画を大きく下回りましたが、市況価格に迅速に対応したことや各給油所で油外商品のキャンペーンを計画的に実施したことで利益については計画を上回る結果となりました。<燃料課ガス部門> ガス事業については、暖冬の影響から使用料が大きく減少し売上高については計画を下回りましたが、仕入価格の急激な値下がりやオール電化や他エネルギー対策として、燃料転換、ガス器具販売へ取り組んだことにより利益については計画を上回る結果となりました。<農機自動車課自動車部門> 自動車事業については、軽自動車の税制変更の影響により販売環境が厳しい状況のなか、新車販売台数は伸び

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