ディスクロージャー2017
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JAえひめ中央レポート10 債権管理課については、短期延滞債権の月次管理の徹底により早期正常化に努めると共に、固定化債権について大口不良債権処理計画に基づいた回収を実施し、不良債権比率の低減を図りました。 資産査定では、研修会、臨店による個別指導によって自己査定水準の向上を図ると共に適正・厳格な査定を実施しました。●共済部 平成28年度は、地域特性や保障提供状況を踏まえた推進活動を浸透させることで、組合員・利用者への対応力強化に向けてきめ細やかな事業推進を展開し、将来につなげる事業基盤の維持、拡大を目指しました。 長期共済については、生存保障分野の取り組み強化により新規契約拡大に努めた結果、介護共済が181.6%と伸長し年金共済は計画対比203.6%となりました。 また、こども倶楽部活動を通じ次世代層との接点強化に努めた結果、ニューパートナー実績については前年同期の人数対比で107.9%(2,158名)となり、こども共済についても155.2%と伸長しました。新契約実績(ひと・いえ・年金)合計では計画対比112%となりました。 短期共済については、短期の日を中心とした活動に加えて、自動車共済の量的・質的拡大を目指し年間を通して活動しましたが、損保との価格競争激化している要因もあり、自動車共済件数実績は計画対比98.5%、自賠責共済については95.7%と前年を下回りました。 なお、平成28年度はJA共済連による「地域・農業活性化にかかる支援助成」として組合全体で14,618千円の助成を受け、小田地区で導入した移動購買車の購入や新規就農研修センターの研修圃場整備等で活用しました。【経済事業部門】●営農部 平成28年産は、第4次営農振興計画の初年度として、生産目標を達成すべく栽培推進・指導に取り組みました。また、本年も気象変動が激しい年となり、とくに夏場の高温乾燥には、8月19日に干害対策本部を設置し対応しました。しかし、その後は長雨や日照不足など悪天候が続き落葉果樹、野菜を中心とした夏作物を中心に生産量が減少しました(振興計画対比:落葉果樹生産量72%、野菜生産量87%)。柑橘類については、裏年での栽培とあって、生産量の確保に向けた指導を行いましたが、梅雨期の長雨と収穫前の降雨により、大きく正品率が低下し出荷量が減少しました(振興計画対比:生産量93%)。米については、米価対策として新たにJAでの直接販売に取り組み計画数量の達成に努めました。 担い手対策については、新たに経営指導員を配置し、経営分析指導や農地・税務などの経営相談の実施、また行政と連携し地域の農業生産法人及び集落営農組織の設立支援に取り組みました。新規就農研修センターでは、19名の就農希望研修生を受入れ、将来の担い手確保に取り組みました。農作業サポートセンター無料職業紹介所を中心に、担い手や高齢農家に対して農作業支援の拡大と充実に取り組みました。<果樹課> 関係機関と連携して「えひめ中央産地協議会」を通じ、営農支援センター毎に地域環境に合わせた重点品目として、「基幹品目」と「推進品目」を定め、積極的に生産推進を行いました。とくに基幹品目の「宮内伊予柑」「キウイフルーツ」においては、園地の若返りのための苗木推進を実施しました(推進実績:宮内伊予柑約24,000本、キウイフルーツ約4,300本)。 28年度の生産状況として、柑橘では、基幹品目である「温州みかん」「宮内伊予柑」「不知火」において、農家の高齢化により面積の減少が著しく(振興計画対比:基幹品目面積95%)、裏年と相まって生産量が減少しました(振興計画対比:基幹品目生産量93%)。また、梅雨の長雨による黒点病や、収穫前の降雨・強風による果皮障害果の発生により、下等級の比率が高まりました。一方、「紅まどんな」「せとか」「甘平」等の推進品目は順調に生産推進が進んでいます(振興計画対比:推進品目面積103%)。 落葉果樹では、キウイフルーツのかいよう病対策として、耕種的防除・薬剤散布を徹底し、生産現地での拡散防止に取り組み、計画通り面積を維持することができました(振興計画対比:面積100%)。また立枯れ症対策として、シマサルナシ台木の普及に取り組みました。<農産課> 野菜は、各関係機関と連携し、振興計画全域推進5品目(夏秋ナス、夏秋胡瓜、夏秋ピーマン、玉葱、ブロッコリー)の生産拡大に向けて推進を行い、新規・増反合わせて82名、7.8haを確保し、5品目の合計作付面積は振興計画を上回る推進ができました(振興計画対比:推進5品目面積107%)。しかし、夏期の高温、秋期の

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