えひめ中央レポート2019
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JAえひめ中央レポート活イベントを開催しました。 労災保険加入組合は啓蒙活動により、組合員数は144名となりました。●直販部<太陽市> 複合施設『みなとまち まってる』の工事に伴う駐車場の制限等による来店者数の減少が懸念されましたが、今年度はメディア等に取り上げられることも多く、来店者数は100万人(前年対比106%)を超えることができ、あわせて売上高も19億円を超え、農業所得向上と地域活性化に貢献できました。<アンテナショップひなた> 道後温泉の修復工事による観光客への影響も考えられましたが、来店者数、売上高共に、順調に推移し、県内外客に愛媛県産の青果物を中心にアピールすることができました。<外商部門> 玄米直接販売について、前年同様の2万袋を各業者と商談し、順調に商談成立はしたものの、引取が一部、次年度に繰り越したため、今年度の売上高にはなりませんでした。●販売部 平成30年7月の西日本豪雨災害は、産地の状況を一変させました。全国的には表年ですが、当JAは裏年に災害も加わり、大幅な数量の減少となりました。被害を受けた果実は災害果として荷受販売を行いました。価格的には市場の協力も得て高値基調でした。野菜については夏秋物までは順調な販売でしたが、11月以降は価格が低迷し全体の相場改善が厳しいなか、販売を終了しました。<果実販売課> 本年の柑橘は裏年に加え、昨年7月の西日本豪雨災害も甚大であり、特に温州みかんについては数量の減少が顕著でした。29年産は各柑橘産地が裏年であり、品薄から高値販売に至りましたが、本年産は全国的な表年であり潤沢な出荷が続くなか、全体的に食味評価が高いことで、一昨年、昨年に続き高単価の販売となりました。 温州みかんについては、豪雨後の干ばつ乾燥の影響から若干小玉傾向となりましたが、例年以上に高糖度の仕上がりとなり、酸抜け、着色も良好であったことで好調な販売となりました。早生以降は相場的に厳しい面もありましたが、価格が保たれていた11月前半に多くの出荷があった事から前年並の販売となりました。中生・普通・晩生についても糖酸のバランスが良く、市場での評価は高かったものの、全国的に早生温州の市場滞荷量が非常に多く12月中旬までは厳しい販売環境となりました。20日以降は年末に向けた荷物の囲い込みが開始され、出荷量増量を各市場より要請されましたが、中旬までに大半の出荷が終了していたため、応えることができない場面も見られました。 愛媛果試第28号は昨年並の出荷量となりました。本年より出荷区分を変更し、ギフト需要期の出荷数量を確保したことで化粧箱での契約的販売数量も増加しました。課題としては贈答として注文の多い2L以上(大玉果)の生産対策が求められています。 年明けは静岡県産青島温州みかんの生産量が非常に多く、伊予柑の売場確保に苦戦する展開となりました。しかし、本年産の伊予柑は着色・食味共に良好で市場評価も高かったことで1月下旬からは徐々に売り場も広がったものの、2月も温州みかんの流通量は多く伊予柑が棚のメインになる期間は非常に短くなりました。3月販売として定着している弥生紅とM果は商談も順調で安定した販売を行うことができました。 その他中晩柑では、特にデコポンが全国的に前進出荷となりました。生産量は多くない中で主産地が2月下旬と3月上旬に大きな出荷のピークを作ってしまったことで供給過剰となり価格が低迷しました。3月下旬には荷動きも回復したものの、主産地の動向に翻弄されました。 キウイフルーツは全国的に不作傾向となりましたが、品質面で貯蔵できない産地が多かったことと輸入キウイが1月下旬まであったことで生産量の割に価格が伸びない展開が続きました。3月中旬になりやっと引き合いは出ましたが、輸入キウイの越年量に悩まされた年でした。次年度に向け、責任産地として生産量の回復が求められています。 異常気象に悩まされるなか、豪雨災害を受けた果実についても復旧・復興の手助けになるよう、「だんだん復興!がんばるけんまつやま!」のスローガンを掲げ災害果の専用箱やリーフレットを作成し荷受・販売を行いました。また、昨年に続き生産農家の労力軽減につながる1・2級混みの荷受も実施しました。今後も農家所得の増大に向け、臨機応変な対応に努めます。12

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