JAえひめ中央管内の砥部町七折地区で5月23日、梅干し作りで人気の「七折小梅」の収穫が始まりました。 今年産は、2月の寒波の影響で開花が2週間ほど遅れたものの、柔らかい果肉で梅の香りの良い高品質に仕上がっています。
農事組合法人ななおれ梅組合(同JA七折梅部会)では19戸の農家が栽培し、出荷量は5㌧ほどと記録的な不作だった昨年に比べ例年並みの約45㌧を見込んでおり、地元市場を中心に6月中旬まで出荷が続きます。 砥部町にある中山俊宏さんの梅園地では、爽やかな初夏の風が吹くなか、2㌢ほどに膨らんだ薄黄色の七折小梅を丁寧に手で収穫しています。
中山さんは100年以上続く七折梅に魅了され、昨年、松山市から砥部町に移住し就農。初収穫を迎え「これからの2週間は専念してできるだけ多くの実を収穫し、産地を盛り上げたい」と意気込みます。 砥部町七折地区は四国最大規模の小梅の産地で、100年以上の歴史を誇る七折小梅の原産地。七折小梅は、愛媛県の「『愛』あるブランド産品」の認定を受けています。
種が小さくて果皮が薄く果肉が柔らかいため「梅酢があがりやすく、梅干しや梅シロップ作りに最適」と人気があります。