オイルエレメントの交換って必要?

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オイルエレメントの交換って必要?

2017年08月09日

前回はオイルエレメントの概要部分に触れました。今回はもう少し詳しくみていきましょう。

お客様の中には「フィルターだから掃除ができるんじゃないの?」「点検して換えた方が良さそうなら交換して」と言われる方がいますが、答えはNOです。
各家庭で日頃使われているエアコンや空調家電のように、分解してフィルターが取り出せれば洗浄も可能かもしれませんが、オイルエレメントは内部にフィルターが組み込まれており、分解することができないため、基本的に洗浄は不可能。アッセンブリー(丸ごと)の交換となります。
値段は1,000~2,000円程度で比較的お手頃な価格です。

上記写真はエレメント交換のときに取り外した状態で撮影したものですが、パッと見でどこにフィルターがあるのか分かりませんよね?
もちろん非分解なので、フィルターの汚れ具合を目視で点検できるはずもなく…
加えて…写真の赤矢印で指している黒い輪っか状のゴムみたいな部分が分かりますか?
これはオイルエレメントの O(オー) リングと言って、この部分がエンジンの取り付け部に接触し潰れて密着する事で、オイルが外部へ漏れるのを防止しています。
一度取外すと、この Oリングがダメージを受ける可能性が高く、再度取り付けは原則不可!もしこの Oリングが損傷していれば、オイルがハンパない勢いで噴き出して、とんでもない事になっちゃいます。

余談ですが、エンジン作動時の油圧(オイルが循環する圧力)は、アイドリング時で約1~2kg/cm2程発生しています。つまりアイドリング時の700~800rpmの回転数で1cm2に2kg近くの圧力が生じているということになります。これはエンジンの回転数に比例して上昇し、通常走行時の常用回転域の3,000~4,000rpmになると、もはやオイル漏れというレベルでは済まされない事態です。
点検で取り外して、目視で汚れ具合を確認し、問題無ければ再度取り付けるなんてことは絶対にあり得ないわけです。

年式が古く、かなりの距離を走った車で定期的にオイルは交換しているけど、エレメントはほとんど交換したことがないという方をたまに見かけることがあるのも実情です。
単純に考えれば、目詰まりを起こして流れが悪くなり、エンジンオイルの流量や油圧が減少してしまい、オイル切れと同じような現象が発生してエンジンが壊れてしまうとイメージしますよね?
しかし、このような事態を起こさず、現在まで乗ることができていたのはなぜでしょう?
それは内部構造にヒントがあります。
フィルターが目詰まりして「ろ過能力」が低下し、フィルターを通過する流量が減少してくると、行き場を失ったオイルがフィルターの内部にどんどん溜まり溢れ出そうとします。しかし、エレメントそのものがコップの内部にフィルターを組み込んだような器状になっているので、外部へはオイルが流出せず、行き場を失ったオイルがどんどん溜まることで内圧が高まり、内部に設けてあるバイパスバルブをオイルが押し開いて、フィルターを迂回する状態でオイルがダイレクトに流れ出し循環するような仕組みになっています。
だから、エレメントが目詰まりしても、エンジンオイルが外部に溢れ出たり、循環がストップしてたちまちエンジンブローになったりしないような安心設計となっているわけです。

「な~んだそれならちゃんとオイルも流れるし問題ないじゃん」と思うかもしれませんが、それはとても浅い考えですよ。
確かにオイルの流量は確保できるかもしれませんが、フィルターでろ過されていないオイルが循環するわけです。エンジンにとってはよろしくありません。
もしこのろ過されていないエンジンオイルに多量の固形物などの異物が混ざっていて、そのまま気にせず長距離ドライブや高速道路を…と考えただけでもゾッとします。
しかも近年の車に搭載されているエンジンは、昔と比較してとても精度が高く、もはや精密機械と表現しても過言ではないほど。オイルエレメントもオイルと同様に定期的に交換して、トラブルを未然に予防するのが賢明ですね。

ちなみにオイルエレメントは、原付や小排気量のバイクには存在していない場合や、エンジン内部に内蔵している場合が多いですが、普段皆さんが使われている車や中型以上のバイクには存在していますので、機会があれば一度確認してみてください。

ここで少しPR。
JAえひめ中央のオートパルではオイル交換を実施した車両に、次回の交換時期が一目で判断できる写真のようなラベルを貼り付けています。
このラベルには「オイル交換した年月日」「次回の交換距離」「次回オイルエレメントを交換するか否か」の記載もされています。
整備工場やガソリンスタンドでオイル交換をすすめられたときにも、このラベルを基にして「交換時期かどうか」「オイルエレメントも交換するべきか」という判断が可能です。

そして、オイルエレメントの交換時期に達していたら、ぜひ交換をおすすめします。
ほんの少しの出費でトラブルを未然に防いで、愛車と長く付き合うことができる。これからはオイルエレメントの交換にも目を向けてみてはどうでしょう?

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